就職・転職における興信所の身元調査
企業が人材を採用する際には、まず履歴書や職務経歴書の情報を参考にします。しかし、履歴書・職務経歴書にはうその情報を記入する、いわゆる履歴詐称といったような事を行うことも簡単にできてしまいます。面接の際にも同様で、うそをついているとしても、その場では判別出来ない場合があります。一般の社員を採用する時もそうですが、重要な役職の人材採用の時は特にそのような事があっては会社にとって損害となる場合があります。
こうしたことを防ぐために、一部の企業では採用前、興信所に身元調査を依頼する事があります。履歴書・職務経歴書の情報が正しいかどうか、また面接時に述べていた通りの経歴や人物像なのかを確かめるのです。
この調査のために、以前の会社への聞き取り調査、近所への聞き込みなどを通して、実際の経歴と履歴書や職務経歴書の内容に違いがないかを確かめます。また、この調査によって勤務態度や成績、性格や素行、退職の理由や生活の状況などを調べ、採用に値する人物かを調べます。
しかし現在では、こうした調査はごく一部の企業しか行っていません。ひと昔前までは、転職も稀な事であり、企業も中途採用に予算をかける事ができました。しかし、終身雇用の考え方が揺らいでいる現在では、転職がとても一般的なものになっており、いちいちお金をかける事は出来ないと考える人事担当者は増えているようです。
さらに、この調査は非常に個人的な情報を調べる調査ですので、個人情報保護法が存在する今では、以前の会社に問い合わせたとしても、ほとんど情報はえられません。